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ホテルローヤルのバニラのレビュー・感想・評価

ホテルローヤル(2020年製作の映画)
2.2
美大受験に失敗した雅代は家業であるラブホテルの仕事を手伝うことに。
雅代の目線で「ホテルローヤル」に関わった人々や宿泊客の人生模様が描かれる。
ウーン、なんかもったいない。
ラブホの娘として育てられる雅代役に波留、いつもと違うイメージで魅力もあった。
ラブホが秘密や孤独を抱える人々が訪れる場所ということなのか、まあそうだ。
生活に追われる中年夫婦、女子高生と教師の逃避行など見せる人生に悲しさがあった。
古い設備だから盗聴ではなくて普通に聞こえてしまう、事件のひとつやふたつありそう。
伊藤沙莉、あっけらかんで等身大の演技は魅力あり見応えありました。
「お客さんには非日常だけど私には流されるだけの日常」それが物語の答えならわからず。
ホテルローヤルからの旅立ちは生い立ちをも振り返る回想のラストに感慨はあった。
その後、画家として成功するなりいい意味での驚きも見たかった。
雅代の想いが上手く受けとれず残念。
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