スクラ

めぐり逢えたらのスクラのレビュー・感想・評価

めぐり逢えたら(1993年製作の映画)
3.0
<「運命」をキーワードに描く出会いは素敵、別れは切ない>

サムネの雰囲気が好きでずっとウォッチリストに入れて、未鑑賞だったところ、
アマプラ見放題から外れると知って急いで鑑賞。

妻に病気で先立たれたサムをトム・ハンクスが、
ひょんなことからそのサムが気になってしまったアニーをメグ・ライアンが演じてる。
この二人が出会いそうでなかなか出会わない。このニアミス感から最後どうなるんだろ??とドキドキしながら鑑賞できた。

サムの息子のジョアくんの役どころが良い。パパが新しい恋を始めるきっかけを作ったのに、新しいお母さん候補には心を開かない。それなのにまだ本当に会えるかも、どんな人かもわからないアニーは、パパの奥さん候補であり、会うべきだと力説。合理的な理由はなく、運命的な出会いだと。
日本には「七歳までは神の子」という言葉があって、子どもは大人と少し違う世界とこの世の狭間にいるような考え方があるけど、アメリカにもそんな考え方があるのだろうか?
たぶんそんなに深い意味はなくて、「恋のキューピッド」ぐらいの感覚な気もするけど。

ジョアくんがキューピッドの役割をはたして、運命的に結ばれそうな二人だけに注目すると、幸せな恋物語になる。だけれども、アニーの婚約者が可哀想すぎて、いまいち作品全体としては好きになれなかった。婚約者、何一つ悪いことしてないのに、貧乏くじひきまくりで本当にいたたまれない。
こういう描写も含めて、「運命」ってものに着目した作品という印象だった。
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