ことのは

マグノリアのことのはのレビュー・感想・評価

マグノリア(1999年製作の映画)
4.0
【人生に、こんなにびっくりできるんだ。】

ロサンゼルスに暮らす、一見何の関係もない男女9人の奇跡の様な1日のお話。

『ブギーナイツ』『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』と、この時期のPTA映画が大好きで、『マグノリア』は劇場でも観てお気に入りで、DVDのBOXを持っていたはずだけど探しても見当たらず、レンタルで久しぶりの鑑賞。(メルカリで¥900で売ってたしまた買おうかな…)

・余命少ない病床のTVプロデューサー
・TVプロデューサーに捨てられた過去を持つ、自己啓発セミナーの講師
・TVプロデューサーにお金目当てで結婚して、罪悪感に苛まれる奥さん
・TVプロデューサーの看護師の男
・TVプロデューサーがプロデュースしていた長寿クイズ番組の司会者
・クイズ番組に出演する天才クイズ少年
・クイズ番組の元天才クイズ少年だったゲイの男
・ドラッグで現実逃避するクイズ番組司会者の娘
・結婚相手を探している真面目な警察官

この9人(+それぞれの物語で奥さんやら子どもやら父親やらもっとたくさん出てくる)の1日が、天気の変化と共に揺れ動き絡み合い、180分止まることなく誰も見たことのない奇跡に突き進む。

プロローグの偶然から生まれた、嘘の様な本当の話のエピソードが抜群に上手く、人が生きて暮らしているとどんなことも起こり得ると映画の世界に入り込めて、最後に訪れる奇跡まで登場人物たちと物語の只中に放り込まれる。

劇中の音楽を手がける、エイミー・マンの美しい楽曲が彩るミュージカルシーンも素晴らしい、映画で出会う奇跡を満喫出来る、久しぶりに観ても大好きな〝人生の奇跡〟を描いた映画だった。
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