せびたん

マグノリアのせびたんのレビュー・感想・評価

マグノリア(1999年製作の映画)
5.0
神なき世界で人はどう生きるのか?
神なき世界で奇跡は起こらず、ただウソみたいな偶然が存在するだけなのか?
ということについてがっつり描かれてた映画でした。

懺悔の言葉も、もう神には届かないけれどひとりの死にゆく男の後悔が音楽のように?音楽とともに?登場人物たちの間に広がり、やがて人々の心の中で愛が再生されていく、というスーパーナチュラルな展開なのかなと。この解釈でいきますと、最後のあれよりここのこの部分が奇跡だったのではないかと。勝手に思いました。笑

最後のほうで私が苦手なグロテスクなあれが降ってくるのは神が起こした奇跡なんでしょうか。ウソみたいな偶然なんでしょうか。とても印象に残る映画でした。


怪しげなセミナーでカリスマ的な存在になっている男は偽りの預言者を演じているかのようです。しかし父親との再会によって自分の心の中にある愛に気付き(?)、義理の母親のために病院へ行く場面は胸熱でした。
この義理の母の言動にも胸熱でした。
トムと父親を再会させたフィルというキャラにも胸熱でした。
作中ただひとり信仰心を持っているっぽい警察官はもう生き方と性格だけで胸熱でした。
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