叡福寺清子

ビハインド・ユー -その「何か」は、鏡の中にいる-の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.0
鏡の中の悪魔といえば,自動的に連想されるのがフラナガン監督の「オキュラス 怨霊鏡」かアジャ監督の「ミラーズ」.両監督ともその実力は疑うべくもない事ですが,鏡の中のアイツ系は鬼門なのか,いずれにおいても実力通りの作品とはいっていないご様子でした.ましてや,初監督作で佳作が生まれるはずもなく・・・こんばんわ.三遊亭呼延灼です.

もうちょっと何処かを拘泥すれば,それなりの作品になったのではないでしょうか.タイトル通りに背後から忍び寄るヤツなり,ヤツが屋敷に取り憑くようになった経緯とか,なぜ鏡に固執するのかとか,もしくは偏執的にヤツを浄化しようとする叔母様とか.
そういうのがないので,言ってみればツンツルテンで取っ掛かりのない作品になってしまいました.妹さんの神経質そうな容姿も活かしきれていないの,とても残念です.悪魔の名前がないのも,減点対象でございます.エンドクレジットはただのDEVIL.うーん,つまらん!