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過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道の06のレビュー・感想・評価

3.1
森山大道の写真は素晴らしいが、結局森山大道がどんな人物なのか全くわからないというドキュメンタリーだった。途中で寝た。

わからないならわからないなりに、森山大道をずっと追ったり、その生涯を深堀りしたり、何をした人か丁寧に説明してくれたりしても良かっただろうに。無駄にテロップが出て文字を読ませてくる。その度に集中力が切れてしまい、もう映画としては非常に退屈。写真が素晴らしいことしかわからなかった。

おまけにカメラそこ大道さん追えよ!って所で室内にとどまったりする。何なんだよ。森山大道と並行して写真集作りも追ってるからなんだけど、写真集業界に詳しくない人間からすると、一体彼らが何にこだわってどんな偉業を達成しようとしているかが理解できないから、見ていても面白くない。

一体このドキュメンタリーは誰に向かって作られたんだろう?
全く親切ではない映画だった。同時開催の「はじめての森山大道展」のほうが遥かに映画より雄弁で心に残った。

しかし音楽だけは印象的で素晴らしい。
音楽のお陰で何度も起きれた。太鼓のような力強い音がモノクロームの写真にマッチして心に迫ってくる。
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