突然飛び込んできた上田慎一郎監督の最新作。しかも「カメラを止めるな!」のスピンオフ的な短編。更に今のご時世に合わせた全編リモートでの製作。驚きました。
本作の構想があったのが1ヶ月前の4月らしく、そこから僅か1ヶ月足らずで全てを仕上げたこのフットワークの軽さ。そして画面越しながらも再び顔を合わせた「カメラを止めるな!」の面々にはやっぱり安心感がありますね。
物語単体で見ると、大した内容ではありませんが、映画を撮ることも映画を見ることもほぼ出来ないこのご時世。今だからこそ出来る映画だと思いますし、キャストとスタッフの映画に対する並々ならぬ想いに満ちた作品でした。
こんな時だからこそ笑う。それをテーマにしたのも大きいですし、思いの丈を話し合うラストも感動的。真魚さんの画面の後ろに然り気無く飾られてた「Save The Cinema」の文字が心に響きます。
キャストやスタッフはまた現場で。観客はまた映画館で。それぞれがそれぞれの場で会える日が帰ってくることを願わずにいられないショートムービーでした。