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ビルド・ア・ガールのcharoのレビュー・感想・評価

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)
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「ビルド・ア・ガール」

背中を押してくれるパワフルな言葉たち!
90sの曲に載せて描かれるポップな青春映画。

どんなことがあっても、自身のアイデンティティを活かし、
何度でも目の前のことに挑戦していく主人公ジョアンナ。

自分自身について、自分が1番謎であり、
理解していない存在かもしれない。
それを確かめる方法はただ一つ。
思い切って、行動すること。

今を変えたいという強い気持ちや、
自分を信じる気持ちがあれば、
いつだって、物語は始まる。

まさにみんなが抱えている悩みやモヤモヤを
ビーニーが全身で表現してくれている作品!

書くことが好きな主人公ジョアンナは、
自身の才能を活かし、兄の勧めでライターに応募。
何気ない始まりから、仕事を手に入れ、
自分よりもどんどん大きなものに、
チャレンジしていくことになる。

とんとん拍子で進んだり、
時にはうまくいかなかったり。

ジョアンナはあるロックスターとの出会いを
きっかけに、記事が書けなくなり、
自分らしさをねじ曲げて、辛口批評家へと、
周りの雰囲気に流されていってしまう。
今までの自分らしさを見失い、らしさとは何か奮闘する。

思い描く人生の道を踏み外してしまったり、
過去に後ろめたい気持ちや、恥ずかしくなったり。
それでも彼女はいつでも自分の気持ちに素直に生きていて、
間違ったことをしたら謝ったり、次はこうしようと、
失敗を自分の中へ受けていれて、前へ進んでいく。

失敗しては成功し、また失敗する。
まさに人生はこの繰り返しだと思った。

ビーニーと同じような経験をしたことがあったり、
この気持ちに共感できる人もたくさんいるはず。

彼女は自身の等身大でもあり、
前向きな勇気をもらい、自己肯定感を高めてくれる存在。

彼女を通して、失敗も、成功も、全ての経験は、
自分の一部になっていくと気づかせてくれる。

ジョアンナ演じるビーニーフェルドスタインの、
大人にも子供にもなりきれない、複雑な16歳という、
ティーンへの表現が本当に素晴らしかった。
表情豊かでユーモアのある彼女の演技はとても可愛らしい。

ジョンカイト演じるアルフィーアレンや、
アマンダ演じるエマトンプソン、
ちょい役だけどもっと見たくなるほど魅力的。

映画が始まった瞬間から、終わった後、
一時的な自分探しだけじゃなくて、
これから先の人生の中に関わる全ての、
出会いや出来事を含めての「ビルド・ア・ガール」

オリジナリティの追求の積み重ねで、
自分自身を築き上げていく。

チャンスを待ってる時代はもう終わり。
今こそ一歩踏み出さなくちゃ。
歳をとっても、自分らしさがなくても、
強い気持ちで!と思わせてくれる映画だった。