JunichiOoya

ビルド・ア・ガールのJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)
3.0
能天気の塊映画。一切毒が無いのも潔いほど。
主人公の少女は『ユリシーズ』は読み込んでるけどストーンズは知らない化石人物。で、ロック批評で一発当てようという16歳。
上手く運べば楽しい映画になるはずが、その面白さを削ぎ落とすリズム欠如が全体を覆ってしまって…。

でも彼女のママとパパはとてもとても素敵で二人のお陰でなんとか最後まで見ることができました。
ママは男女男の次に歳の離れた双子を産んで産後鬱に。パパは70年代ミュージシャン崩れの無能の人。
でもそのダメな二人の大人ぶりが味わい深いのよ。

イギリス田舎町のローワークラス住宅街を舞台にした現代版『大草原の小さな家』に見えたのは、劇中でその小説の名前が登場するからばかりとは言えない感じがする。
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