虹島流浮

ビルド・ア・ガールの虹島流浮のレビュー・感想・評価

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)
1.0
物凄く嫌いな映画。全部妄想ならいいのになぁ。16歳だから仕方ないで終わらせることはできない。下品の中にも品はあってほしい。後半の暴走は抑えて『レディバード』みたいに共感できる行動をとってほしかったですね。
ただしシオン・グレイジョイは『ゲーム・オブ・スローンズ』と重なる優しさの持ち主で魅力的でした。

【問題点】
音楽業界なのにずっと黙っている
→主人公の部屋の壁に飾られている著名人の絵画が喋って助言を与えてくるのですが、フロイト博士やエリザベス・テイラーやら業界人とは別の方々が積極的に喋る。デヴィッド・ボウイは一切動かない。彼らの言葉も大切ですが、せめて音楽業界の方々の言葉が聞きたかった、妄想なのだから。のちのちトイレのビョークが話しかけてくるけども。主人公の成長段階に合わせての演出なのでしょうが、終盤でも部屋の業界人らは話しかけてこなかったですね。

批判を反省してアーティストらに謝罪電話
→あなたの書いた記事はもう公になっているのです。パブリックイメージを傷つけたことにより訴訟されてもおかしくありません。16歳だから仕方ないみたいな態度はまずい。悪口書いてごめんなさいじゃないのよ。

直接謝罪に出向き待ち構える
→こわいこわい。私用で住所利用してってそれただのストーカーですよ。シオンが優しすぎるんだよなぁ。

謝罪に自分の髪の毛を渡す
→あなたの一部を奪ってしまったから、私の一部で返そうと思いました。ばっさり切った髪の毛を渡す。気持ち悪いです。全部主人公の自己中心的な考えなんですね。こうしたら喜ぶと思ったからやりましたっていう。迷惑です。

『How to build a “Girl”』!?
→女の子の構築の仕方ではなく、あなた自身でしょうに、そんなに大きく定義づけてはいけません。