decap

カポネのdecapのレビュー・感想・評価

カポネ(2020年製作の映画)
3.0
アル・カポネの知られざる晩年を描いた小品。
かつての権力者としてだけでなく人としての尊厳が失われ、生活苦にうめき、自らを形作るあらゆるものが曖昧となってしまう。それでも往年の帝王としてのふるまいを止めないことが痛々しく、その愚かさを許さない視点がひたすらに続く。
痴呆が進行しているが故の、現実と空想がないまぜになった世界をそのまま映し出すつくりは面白くもありつつ、その漠然とした恐怖や後悔は凄まじい。
思い返せばジョシュ・トランク監督は、いつも強大な力を持つ者の責任と罪を描き続ける。
その中の微かな救いと、恐らくスピルバーグをリスペクトしたシーンも良かった。
ジョシュ・トランクにこそまたSF大作を撮って欲しい、、、