収監後、釈放された晩年のアル・カポネを描いた作品。
主演はトム・ハーディー。
アル・カポネを描いた作品ということでマフィア作品を期待してしまうところですが、少し趣が違います。
かつての伝説的なマフィアとしての彼の姿は見る影もありません。
梅毒に侵され精神的にもおかしくなり、排泄の失敗などもしてしまう姿はとても残念に思えてしまいました。
アル・カポネを題材にした作品は多くありますが、本作のような晩年を扱った作品は珍しいと思います。
「アンタッチャブル」でデニーロが演じたアル・カポネがまさかこんな最期を迎えるとはといった感じです。
顔に傷があることからスカーフェイスというニックネームがあった彼ですが、アル・パチーノ主演、監督にブライアン・デ・パルマ、脚本に御リーバー・ストーンという豪華制作陣の作品「スカーフェイス」も彼を題材にしている作品です。彼をモデルにして作られただけで完全なフィクションですが。（「スカーフェイス」は結構楽しめる作品です）
異色のマフィア作品に興味がある方、トム・ハーディーのファンの方にはおすすめですが、それ以外の方には退屈な作品かも知れません(^^;)
