ひれんじゃく

カポネのひれんじゃくのレビュー・感想・評価

カポネ(2020年製作の映画)
3.9
何が現実で誰が生きてて誰が死んでて何が幻で夢なのかが交錯しながら進む。ギャング映画ってなんとなく「敵を蹴散らしながら頂点へと駆け上がった後の転落」という流れを描くのが王道だと思っていたから、こんな風なアプローチがあったとは…なんて斬新なんだと感じいった。よくここのカポネを切り取って映画化しようと思ったな。全盛期は割と色んなところで映像化がされてるからって逆張りしたんか?????ギャングのドタバタ介護劇って。ギャング映画あるあるの栄枯盛衰はそうなんだけど、スタートの時点でもう枯れ果ててるというか。

マット・ディロンの使い方好きだし冒頭のシーンをラストらへんで繰り返す作りも好き。本当は仮病なんじゃないか?と疑ってたFBIとか周りの人々には決して見えない世界をカポネは生きている感が出てたので。いやあでも漏らしてしまったり急に歌い出したりするシーンは普通にキツかったな。幻から現実に戻ってくるときがいつもキツかった。
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