このレビューはネタバレを含みます
ギャング映画かと思いきや違った、けど恐ろしい
私の身近な人でも、とっくの昔に亡くなった兄弟に会いに行くと旅行の準備を始めたりして、「だいぶ分からなくなってきたんだなぁ」と感じたりしたことがある
ただ、自分の願望かもしれないが、その人は出かける目的が、懐かしい人に会いに行ったり、思い出の場所だったりした分だけ幸せだったのかもしれない
ボケてきて昔の記憶と現在が混じっているときに「アイツをぶん殴ってやる」ではなく、「兄弟と飯を食べてくる」と言って、出かけようとすることができたら、本人にとってはある意味幸いなのではないか?
少なくとも本作のカポネように過去の犯罪の日々を思い返すよりは幸せだろう
死後でなくとも報いはうける、というある種のメッセージを投げかけられた気がした