胸糞悪。
好きな胸糞は人間の弱さを描き出し、そこから教訓を得られたりするタイプのものなのですけれど、本作は異なります。ダイレクトに精神削られる。
ぶっちゃけ、オチは読めるっちゃ読める類ですが、それでもキツイ。
夢見て努力して、その努力の結果が実らないレベルの話ならよかったのに。
努力した過程が、別のタイミングで生きるチャンスがあるから。
そのチャンスすら無く、こうなるのは皮肉。負けが決まっている構造。
理想郷を目指してもアウト。その理想郷もまやかし。現状のままでも詰み。
と、擬人化して捉えると辛みしかないので、キモカワなお魚さんが奮闘するブラックなエンタメとして楽しもうな。