さとし

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのさとしのレビュー・感想・評価

3.9
これは非常にかわいい映画で甘酸っぱい青春の味がする作品ですね。
しかし、若干予測しやすかったです。話の持って行き方は上手でしたし、見てる側は安心感を与えられて時間があっという間に過ぎました。そこはよかったです。

主人公のエリーはアジア系アメリカ人としての悩みだけではなく、母親に先立たれ残された父と学校から帰ってきたら映画三昧で思わず、自分の両親と映画を通じて会話ができるなんて羨ましかったです。そして、もう一つの悩みであるLGBTいわゆる性的マイノリテイとの向き合い方に悩み苦しむ姿はすごく見てる側の心を抉られました。まあ、見た目的にはすぐにLGBTだとわかってしまいましたけどね。最近いい意味で察知能力が早くなってきています。私はゲイではありませんが・・・。

あと、エリーの父親の孤独感はすごく共感できました。この間観た「エイスグレード」の父親もそうでしたが、父親は娘を守ろうと必死ですね。家族をと言った方が良さそうですね。

しかし、最近の子のIT技術の進歩はすごいですね。私が高校生の時はポケベルかピッチしかありませんでしたからね。携帯は大学に入ってからでした。昔は同級生と数字で会話していましたね。10、10、10で誰がどう見ても”ただ今”って読めませんよ。それに比べたらLINEなんて楽しくていいですね。SKYPEとかZOOMとか日々進化してますね。

まあ、予測しやすい映画ですが、アメリカの田舎での自分探しの葛藤の描かれ方がいいですね。脚本も見事でした。
さとし

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