ダビンチ

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのダビンチのレビュー・感想・評価

4.3
単なる三角関係の恋愛映画ではなく、色々な社会問題を盛り込んでいる傑作。
ここまで爽やかに三角関係を描ききるなんて素晴らしい。
主人公がアメフト男子にラブレターの代筆を頼まれるんだけれどその相手が実は自分も恋をしている人という…。
恋愛青春映画としても素晴らしいし、人種差別やLGBTなどの問題もきちっと提示してくる構成も上手い。
あー、愛って難しい。
誰かのために努力するのが愛。
そうかー、確かにあの人に振り向いてほしいからかっこよく、可愛くなろうとしたり、その人を知ろうとしたり、その人の興味あることについて調べて自分も理解しようとしたり、大抵の人はするだろう。
でもこれらの努力は無駄ではないし、むしろ成長するのかも。
失敗してこそ人間は成長する。
デートといえばあそこに行くとか、あの人は本が好きだから話題は本についてとか、なんか当たり前って大事だけれど愛し方なんて何通りもあるのだからそこから離れることも大事なのかも。
「当たり前」を捨ててみませんか。
主人公がとてもチャーミングで魅力的だし、主人公を演じたリーア・ルイスさんの繊細な演技が素晴らしかった。
愛は寛大でも親切でも謙虚でもない。
厄介でおぞましくて利己的。
そして大胆。
人生、面白いのはこれからだ。
ダビンチ

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