Kodai

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからのKodaiのレビュー・感想・評価

3.9
すごい不思議な感じの映画で、ラブストーリーなのか、友情なのか、すごい曖昧な感じで、その曖昧さが心地が良い映画でした。

いろんなものが正反対なのに違和感がないのが不思議で、スッと受け入れられてしまうのはなんでだろう?と見終わったあとに考えさせられました。

恋愛は男女がするもの、友情は同性同士しか成り立たないもの、主人公は美男美女(人種もアジア系はほとんどない)、スクールカーストの頂点は嫌なやつ、、、

一見テンプレのスクールドラマなのに、そんなスクールドラマのお決まりがすべて正反対で受け入れやすいのはなんでだろう?

少し考えてみれば、スクールドラマのお決まりって現実世界じゃそんなにないよね?と思いました笑

というよりそんなにはっきりした線引がないのが現実世界で、映画になるとスクール感をより出すためにそういう演出になっているだけなのかなと、、
そんな演出もないから妙に受け入れやすくて、見終わったあとに不思議な心地にしてくれている気がします。笑

また、今作のテーマの一つでもある「友情と恋愛の境界」については、色々な見方ができて、個人的に好きでした。

特に主人公エリーとヒロインのアスターは出会い方が違えばきっと友達以上の感情に気づいてはいなかっただろうな思いました。
彼女たちが、お互いを友達以上にできたのは「手紙」というツールがあったからだと思いますし、「手紙」によって心の内をさらけ出すことができたことが、関係性をより親密にしてくれたものだと思います。

一方で、彼女たちが求めていたのは「理解者」だったので、違う出会い方をして最初は友達として出会っても、仲を深めていくうちに友達以上の感情にどちらかが気づくかもしれないし、それを心にしまっておくのか、伝える選択をするかは、本人たち次第分からないのも面白いですね。

エンディングも彼らの関係には、名前をつけてない感じが良くて、これからどうなるかがわからないからこそ、エンドクレジットを味わい深いものにしてくれていました。