髭ゴリラ

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれからの髭ゴリラのレビュー・感想・評価

3.7
気づくと、笑いながら涙を流していた。

特別共感するわけではないのだが
なんだろう、この新しくも懐かしい感覚。


大筋のストーリーは、よくある話。

しかし、その仕上げ方や飾り付け。
言葉のチョイス
間合い
笑いのセンス
などが、絶妙だった。

ひたすらスマホをカチカチ鳴らしながら
展開していく映画、最近増えてきたけど
少し慣れてきた。


周りの人たちは
愛をインスタントに吸収して
いまを楽しみ、酔いしれているかのよう。

そんな中
変わり者で
みんなの輪に馴染めない
そんな内面を持つ3人が

愛という面倒くさいものに
迷いながら真剣に向き合っていく。

そして1歩、大人になっていく。

でもその1歩は、人生において
かけがえのない、重要な1歩なのだ。

愛は面倒くさい。
愛は邪魔だ。
それでも求めていく人間の直向きさ。

ラストは
まったく違う話だけど
「ONCE〜ダブリンの街角で〜」を見終えた時の感覚に近かったなぁ。

なんだかいい意味でむず痒い。
髭ゴリラ

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