気づくと、笑いながら涙を流していた。
特別共感するわけではないのだが
なんだろう、この新しくも懐かしい感覚。
大筋のストーリーは、よくある話。
しかし、その仕上げ方や飾り付け。
言葉のチョイス
間合い
笑いのセンス
などが、絶妙だった。
ひたすらスマホをカチカチ鳴らしながら
展開していく映画、最近増えてきたけど
少し慣れてきた。
周りの人たちは
愛をインスタントに吸収して
いまを楽しみ、酔いしれているかのよう。
そんな中
変わり者で
みんなの輪に馴染めない
そんな内面を持つ3人が
愛という面倒くさいものに
迷いながら真剣に向き合っていく。
そして1歩、大人になっていく。
でもその1歩は、人生において
かけがえのない、重要な1歩なのだ。
愛は面倒くさい。
愛は邪魔だ。
それでも求めていく人間の直向きさ。
ラストは
まったく違う話だけど
「ONCE〜ダブリンの街角で〜」を見終えた時の感覚に近かったなぁ。
なんだかいい意味でむず痒い。