原題はThe Half of It
エリーは家計を支えるために授業ノートの代筆で小銭を稼いでいた。ある日、アメフト部のポールから依頼を受ける。それはポールが恋するアスターへのラブレターの代筆だった。エリーはお金のためにこの依頼を引き受けるのだが、知性に欠けるポールに代わりテキストメッセージのやりとりを始める。ポール、アスター、エリーの不思議な関係は優しさの上の偽りを続けながら進行していく。
自分が誰かの半分だとしたら。
もう半分の自分がどこかにいるのだとしたら。
自分の不完全性に気がつくたびに、実は失われた半分がどこかにあるのではないかと思ったり。
それが自分と同じような人間なのか?はたまたは全く別の人間なのか?
好きとかそういったありきたりな言葉では表現できない複雑な感情を見事に描ききっていた。素晴らしい作品でした。
川本真琴の1/2という曲を思い出した。