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銃2020のShinMakitaのレビュー・感想・評価

銃2020(2020年製作の映画)
1.2
ストーカーに追われて雑居ビルに逃げ込んだトーコは、ビルのトイレで銃を拾う。シルバーステンレスのフレーム、残弾四発のコルト・ローマンだった。トイレで血を洗い流していた「バーの男」が銃について何か知っているかもと考えたトーコは、バーの男を尾行。しかし逆に捕まってしまう。男が言うには、銃は情夫を殺そうとしていた女のもので、その女は既に死んでいるらしい。その情夫の写真を見せてもらったトーコは、バーの男から逃げ出す。そして後日。隣室で起きた殺人事件に巻き込まれたトーコは、刑事の訪問を受ける。その刑事は、あの写真にあった情夫であった…


「銃 2020」


以下、昨日、私はネタバレを拾った。

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前作とリンクは微かにあるものの、独立した物語。妖刀・村正みたいに、手にしたら狂気が覚醒するという設定はまぁ面白い。無限に続編が作れる設定ではあるな。


しかし、映画が面白いかどうかは別問題。あまりに抽象的で、トーコに感情移入もできなければ、バーの男(佐藤浩市)や刑事(吹越満)の行動理由もわからない。ストーカー(加藤雅也)に至っては存在の意味すらわからない。前作の方がシンプルで入り込みやすかったな。全体として退屈な話なんだけど、武正晴の演出手腕で何とか見られるクオリティを保った、そんな印象です。白石和彌や石井隆の雰囲気をちゃんと出すことができる武正晴は、やはり才人だなと。
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