春紫苑

リスタートはただいまのあとでの春紫苑のレビュー・感想・評価

4.0
基本的に、日本の映画は殆ど観ないけれど、何故かオススメに表示されたので(笑)
TVを全く見なくなってもうかなり経つので、主人公の二人は私にとっては全く知らない役者さん。
彼らが有名なのか無名なのかすらわからないという無知っぷりで、ホント、申し訳ないけど、最近の若い役者さんやアイドルは、男女ともにみんな同じ顔に見えてしまう…。
正直、脇を固めるベテラン勢のお陰で観ようと思ったのもある。
実際観てみて、主演の二人もナチュラルな演技だし、殺伐とした時代だからこそ、こういう癒し系の作品はいいよなぁ…と、なかなか気に入った。
もし原作を読んでいたら、また違う感じ方だったかもしれないけれど。
都落ちした主人公は、前半では「こういう人、よく居る!」と思うような、残念なタイプだが、自分でそのことに気付いて、少しずつ成長していく。
もう一人の主人公は、やたら素朴、何処までも純粋で子供みたいだけど、実は闇を抱えている…。
原作はどうだったのか知らないが、個人的には、同性同士でも異性でも関係なく、ベッドシーンのある恋愛モノは苦手。
故に、どぎつい描写もなく、兄弟か親友の延長のような二人の関係がいいなと。
ロケ地が長野の田舎というのもいい。
お隣の県に住んでいるけれど、どうして長野は映画にすると絵になるのに、こちらはイマイチなのか…と(笑)
余談ですが、主人公のお母さん役の中島ひろ子は、かつて「櫻の園」で、同性に淡い恋心を抱くヒロインを演じているけれど、時は流れたってことね…。
エンドロールを飛ばそうとしたけれど、エンドロールの最後に微笑ましいシーンがあるので、お見逃しなく!
春紫苑

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