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タゴール・ソングスのしをのレビュー・感想・評価

タゴール・ソングス(2019年製作の映画)
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タゴールの詩が継承されていく様。皮肉としてだったら結構面白いなと思った。タゴールの本まで出してる老男性の「最後の」弟子として紹介される女性(若い)は老男性によって「彼女は自分の弟子であり娘であり伴侶である」と紹介する。いやー気持ち悪い。なによりウケたのがタゴールが好き!彼の言葉にいつも励まされてるの!とかいう19歳の大学生が、夜に一人でクラブに行って、そのことで両親に怒られるんだけどなぜかタゴールを引き合いに出してくる。つまり子どもの言い訳に使われるようになったタゴールの詩、めちゃくちゃ面白い。その子の明らかにカメラを意識している様とその次に出てきた青年のカメラから目を逸らし続け語る様の対立的な感じも結構面白かった。結局その言い訳に名言使っちゃう系の女の子はタゴールが語った場所だという日本の田舎に行くのも束の間一瞬で原宿の画面に切り替わる。そこで逆ナンしたベンガル人との会話だったり、ベンガル人と日本のハーフの女の子の就活話は『ドコニモイケナイ』みたいなのが始まるのか?!とザワザワするがそんなわけもなく。つまり全てを皮肉として捉えていたら結構面白いけど、おそらく向こうはマジでやってるのでつまんなかった。長い。
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