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ジオラマボーイ・パノラマガールのKのレビュー・感想・評価

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「2019年の東京」を記録した漂流映画。何よりロケーションと役者の身体が良い。そびえ立つ高層マンションが一面に広がる埋立地あるいはコロナ禍前の騒々しい雑踏で、くるくると回りながら交錯する線の細い身体に見惚れずにはいられない。瀬田なつき的なジャンプカットやモノローグ/ダイアローグの横断は、青すぎる・淡すぎる物語とどこまでもシンクロする。身も心もすれ違う二人が共鳴しあった瞬間に泣いた。みんな幸せになってほしい。
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