singer

ジオラマボーイ・パノラマガールのsingerのレビュー・感想・評価

2.9
岡崎京子原作漫画の映画化作品っていうと、過去に何作か観たことがあります。
「ヘルタースケルター」はダメ。
「リバーズ・エッジ」は良かった。
「チワワちゃん」はまあまあ。
ってことで、合うんか合わんのか、よーわからんって感じ。
そんな所からの、今作「ジオラマボーイ•パノラマガール」、略して”ラマラマ”。

なんか、今までの作品とは、また違ったテイストの作品で、なんか王道一直線な少女漫画的ストーリーを、大都会を舞台に広げてみたっていう、そんな印象の作品でした。

「ミスミソウ」、「小さな恋のうた」、「屍人荘の殺人」で、結構注目してる山田杏奈さんに期待して見てみた節もあるけど、びっくりする位、歳の印象を高校生まで引き下げた雰囲気や、細かい仕草、話し方に驚かされたし、なんか昔の作品を見ているかのような、高校生への逆戻りっぷりが見事でしたね。

そんな山田杏奈演じる、主人公・ハルコとの対極に位置する女性・マユミを演じた、森田望智さんも、マユミの持つ空虚さや、見た目からは見えづらい”儚さ”を上手く演じられていて、なんか物凄く心惹かれるものがあったなぁ。
というか、こういうタイプには弱いよなぁっていう、そんな自分の持っている”いい女像”を見せられた気がして、なんかそこはちょっと複雑な気持ちでもありましたね。

でも、ストーリー展開や、ラストシーンなんかを見て、やっぱり正直、よくわからなかったっていうのが正直な所です。
雰囲気的には、悪くはなかったけど、面白かったかと言われると、「うん」とは言えないなぁという、そんな作品でした。
singer

singer