ポップで軽やかでちょっと変わってる世界観が好み。物語は掴みどころがなくふわふわしていてどこへ向かうのか分からないのが楽しく、ただ映像に身を委ねて見ていた。岡崎京子の漫画は読んだことがないけど、映像化された作品はいくつか見たことがあって、もっと痛々しくて生々しい描写が直接的にされてる印象だったから、雰囲気が全然違って意外だった。オリンピック前の東京の街並みを、その空気感も含めて捉えた映像がとてもよかった。
山田杏奈と鈴木仁のふたりが大人と子どもの間で宙ぶらりんになってる年頃をよく演じてる。鈴木仁のお姉ちゃん役の成海璃子も存在感がある。姉と弟で軽く言い合いをしたり、枕を投げ合ってお茶がこぼれたり、の場面がすごくすごくすごくよかったな。山田杏奈と成海璃子が出会い、家に引き入れる場面も好き。山田杏奈の衣装の色使いがかわいくて影響を受けそう。
