TITANE／チタンのかげぐちのネタバレレビュー・内容・結末

怪作！
頭イカれた、他者から愛される能のない人達が現実世界で居場所をみつけて幸せになるにはどうすればいいか、常日頃から考えているのですが
その答えが少し見えた気がした。
ふつうに感動しました〜〜
宗教画みたいなパワー系映画だった。
描かれているのは純愛というよりはかなり歪んだ依存だけどね。
血の繋がりやジェンダー的役割、物質としての制約等生来与えられた縛り・規範から破壊して自由になれば幸せになれる（かも）

車と性交、チタン子妊娠などヴィジュアル重視な設定モリモリなのは
監督が奇人ぶってる感も否めず好きになりきれなかったものの
筋肉男たちのダンスシーンやオヤジさんの「髭をはやそう」等、
ぶってるだけではない、紛れもなく力強いカットがちらほらあるのも事実。

主人公はここにたどり着くまで苦労したが、奇形児はきっと大丈夫だろう（大丈夫？ではないかもしれないけど幸せになれる可能性が前の世代よりはおおいにある、）と思わせるカタルシス、開放感が素晴らしかった。