狭須があこ

オールド・ガードの狭須があこのレビュー・感想・評価

オールド・ガード(2020年製作の映画)
3.3
中学生が考えたポリコレアクション映画。
いまアメリカで予算がもらえるのはこういう映画なんだなぁ、というちょっとした悲しみもありながらも、まぁセロン姐さんはカッコよかったです。

もう台詞回しが正直過ぎてクッサクサ。
「ぼくは最年少のCEOだ!」(訳:ぼくは嫌なやつです)とか、分かりやすすぎて期待までの奥行きが足らねぇ

シンプルな話をエピソードと理屈で固めて、何が起こってるのかすごくよくわかっちゃった…
もうちょい無駄に意味ありげにしてくれても…いいかな…私は…

悠久の時を生きてきたはずなのに、その辺のヒトのように葛藤をぜんぶ喋らないでくれぇ
私は、意味深な顔をして戦い続けてる奴らを見て「壮絶な過去があったんだな」と思いたい。
勝手に思って納得したい。
「アバウトタイム」とか「アデライン」辺りも納得できずに転げ回ったので、こういう授かりミュータントの作り込みに私がめちゃめちゃこだわりがあるだけかも知れません。

あと一騎で死ぬ状態、ピンチ!みたいにハラハラさせるのやめてほしい。
普 通 の 人 間 は 元 々 そ う な ん だ が ??
無敵状態で何百戦してるのは、経験値としてカウントできますかね。

壮大な設定の割に世界が狭く感じました。
人類に貢献した奴、徳を積んだ奴。世界中にどれだけいるねん
私はもっといると思うし、まずもってヒトが左右できない自然現象に、ヒトの考えたヒトのための理由が綺麗につくなんていうのが嫌。

アイアンメイデンとか4人が病院で寝てるシーンとか、なんか急に半笑いになるタイミングが時々あったし、選曲とかもビミョーだし
まぁセロン姐さんはカッコいいワケじゃんか、それで誤魔化されている気がするのよね

この人を使って、コレかぁ~?

いろいろ理屈つけたわりに登場人物たちの思考回路はあんまりよくわかんなかった
Netflixの懐からは出て来れなそうな一本だなと思ってしまいました。
狭須があこ

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