女性がズボンを履くだけで逮捕されてしまうような、偏見の激しかった激動の時代を2人で共に生き抜いたドキュメンタリー。
2人の昔の写真や仕事場、一緒に住んできたお家、そして2人の関係に気づきながら距離をとってきた家族や近づき親身になる親戚や友人。
人とは違う事を自覚しながらも、2人で70年近く、寄り添い生き抜いて来た美しいストーリーだった。特に2人を思いやる力はすごく素敵だったなぁ。ラブレターが最高に素敵だったので真似したいなぁ！
綺麗なことばっかり描かれていて、今は2人ともおばあちゃんであちこち悪くしている。それでも映像では描かれない2人の時間や愛を考えると、（心や体の性は関係なく）他人同士が共に生きるって凄いことだなぁと改めて感じる。
2人にとって結婚式は、"愛を誓う場"が大事なのではなくて、"大切な周りの人々に自分たちの関係性を見せられる場"である事が特別なんだなぁ。たしかに信仰心がそこまでなければ、愛を誓うことよりも、周囲の人にお知らせすると同時にお祝いしてもらえる事、お祝い出来ることが何よりも幸せ。結婚式には1回しか出席したことがないけれど、それはすごく感じたなぁ。
