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無頼 殺(バラ)せのcsmのレビュー・感想・評価

無頼 殺(バラ)せ(1969年製作の映画)
5.0
天ぷら屋で榎木さんのアップから始まり気合入りまくりの乱闘、川崎の街にアイツが帰ってくる。パンツ越しの浜口さんとエレガ松原に引っ叩かれるハニカミ王子の五郎こと哲。カーキの帽子にグレンチェックのジャケット着たヒデ坊、電話一本で魅せる郷鍈治との短い期間こそ日活の黄金期と言いたい。スパ的なところのジムで黄色タオル一丁でバーベルあげるヒデ坊にコーラ飲ます恋人。サウナが無頼ドアならもちろん水場の乱闘は大浴場、水も滴る哲の目の前でどんどん血の気が失われてくヒデ坊。川崎大師で野添ひとみが恐れるダルマに見守られ絶命する江原さん。哲の弾を抜く松原とのシーンは完全にセックス。須賀不二男の非道っぷりも素晴らしい、死んだヒデ坊の恋人をずいきセットで責める。これまで言葉にしなかった特攻隊というワードも出て、哲が見る最後の地上はもはや焼け野原。何も知らず踊る若者の真下には戦うことしか出来ない男たち。せめて懐かしのメロディーで送り出してくれ。
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