こぅ

見知らぬ訪問者のこぅのレビュー・感想・評価

見知らぬ訪問者(1952年製作の映画)
4.0
'20 8/21 邦題&ジャケ写掲載ありがとうございました。

8月ラストの鑑賞。
ジーン・ネグレスコ監督による、
【ヒューマン・ドラマ】。

[ヴェネチア国際映画祭 脚本賞受賞]。

冒頭、雨の夜に荷物を持って、妻ジェイニーと子供を
置いてタクシーで、空港に向かい、空港から電話する
弁護士のトラスク(ゲイリー・メリル)。また2、3日
後に掛ける、、ワケありは間違いない、、
と、ここまで
タイトルからしてもバリバリのサスペンス
風味だが、、

ジャンルの明確な提示が無いまま進行。

天候の為、旅客機は遅延、その間に3人の男女と
知り合う。
ストリッパーのピンキー、医師のロバート、セールス
マンのエドモンドで、其々がワケありそうだ。
全個性的キャストが活きている。
勘が鋭く、皆の職業を的中させ、身の上まで予想
してしまうビンキーは、占い師のが天職⁈ってくらい。
また、良く喋って芸人並の小道具を持ち歩きバカやって
る陽気なノリのエドモンドは、自慢の◯の写真を見せ
びらかす。医師のロバートは、ひたすら寡黙だが、内心
、エドモンドを小バカにしていた。

離陸後もまた、一旦着陸し、また待合室に、、
そこで、寡黙医師ロバートから仕事依頼(身の上回想)
されるトラスク。

ここまでほぼ会話劇だが、飽きずに観れるのは、やはり
脚本力か。

ようやく再離陸するも突然、、ここはビックリした。
のちにトラスクは、仲良くなった其々3人を訪ねて
行くのだった、、。

医師ロバートの妻役のベティ・デイヴィスが若い。
ビンキーの夫や姑(シェリー・ウィンタース)
にも会い、新事実も知る。
クライマックス3人目、お調子者のやかましい妻自慢の
エドモンド、

【伏線】あっての上手い運び(脚本)だなぁ、しかも
トラスクの【引っ張ったワケあり】にも見事帰結させ
、、


ラストは、
エドモンド夫婦として【感動的エピソード】、、
そして、締めは、【素晴らしき哉、◯◯】を多少想起
させた。
他人に無償で良い事していれば、いつか褒美として
返ってくるのかもしれない。


*普段おちゃらけて明るくしていても、 実は 人一倍
哀しみ 秘めていたり人は分からないもの。

*お笑い好きエドモンドが、搭乗時にやった◯が大きく
なっちゃった の付け◯ネタって、これが元祖⁈
こぅ

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