いよいよ今週末から公開。
TSUTAYA CREATORS PROGRAM作品。
企画コンペで勝ち抜いて映画化した作品。
田中圭と土屋太鳳。この2人の力強さ。
一言で言ってしまえば“モンスターペアレント”的な話。
子持ちのシングルファーザー、田中圭。
幼い頃に自分が母親に捨てられた過去を持つ若き母、土屋太鳳。
一見、仲睦まじそうに、血の繋がりはなくても親子の様に距離が近づいた母と子。
しかし、どこからか、少しずつ何かがズレていく。
田中圭、父親の謎の趣味。
子供の謎の言動。
これに徐々に翻弄され、自らも踏み外していく母。
最後、この最後が、なかなか“モンスター”として、ぶっ飛んでる。ファンタジー的な狂気。
子供を守らんとして、周りからのバッシングに耐えて耐えて、、、、そして、狂う。
お互いの夫婦論や、親子観。
生まれてからの経験で染み付いた価値観。
愛が欲しいが、その愛の形、欲しい愛ってどんなもの?
そんな、何かが掛け違って、掛け違ったまま、また次を掛け違う。
この繰り返しで生まれたラスト。
父も母も子供も、このラストに何にも違和感を感じてないことの違和感。
本当にファンタジーなんだけど、まったく異次元の理解できない結末か、というと、そうでもない気もする気持ち悪さ。
共感はしたくないけど、何か、人のドス黒い腹の底を垣間見てる様な感じ。
もうハッピーエンドではないけど、バッドエンドなのか、これは?と、何かもうどう処理して良いか複雑な心境になる作品。