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哀愁しんでれらのwoosのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
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TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。
2021年新作劇場鑑賞8作目。
客席は3割くらい。
テーマ「ヤバイ家族が生まれる理由」

[全体として]
ムービーウォッチメンの課題でなかったらスルーしていたタイプの映画だと思っていたが、これも非常に楽しんで観ることができた。
最初劇場予告とポスターだけを見たら中島哲也監督の作品なのかな?と思っていたら違う人だった。
お話的には、子供を傷つける親を嫌悪する児童相談所で働く主人公が、不幸が続いた後に降って湧いた「玉の輿話」に浮かれていたが、そこは地獄への入り口だった的な話。去年公開された『透明人間』の主人公が環境に順応してしまっていたら。。というような話でもある。
実際あったモンスターペアレンツによる事件にヒントを得て作られた映画(実際の事件と事件内容は違うけど)とのこと。自分自身の子供の頃は教師の暴力によって言うことを聞かされていた世代なので、その時受けた教育には何一つ感謝していないが、今の先生は暴力などもってのほかという時代なので、その時代が産んだ産物がモンスター・ペアレンツなんだろうと思う。今の現役の教師には同情し、自分が親になった時そうならないよう気をつけるほかできることはないのだが。

[良かったところ]
テンポが良く矢継ぎ早にいろんなことが起こっていくので、見ていて最後まで飽きない。
田中圭さんが演じる表の顔は完璧そうに見える人間が実は。。。と言う話は実際世の中で起きている事件でよく聞く話なので、そういう雰囲気がよくキャラクター作りに反映されていたと思う。

[気になったところ]
結構デフォルメされた世界なので、これを現実感を持って見ることはできなかった。
ここまでくると、『悪魔のいけにえ』のソーヤー家のような感じにまでなったら面白いのに。

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現役教師の人とか子供がいる人には結構刺さるかもしれないです。
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