このレビューはネタバレを含みます
ずっと観たいとは思っていたがなかなか機会がなく、先日TSUTAYAに置いてあったのを見て即レンタル。
音楽・ストーリー・役者陣の演技、どれも素晴らしい。主役を食うレベルで存在感を発揮したのは娘役・COCO。彼女はファッショナブルなInstagramが大人気だそうだ。今回が演技初挑戦だったようだが今後も様々な作品でお目にかかれそうなポテンシャルの高さを感じた。
邦画としては他にない異質な雰囲気を持つ作品で、これを人気のある田中圭と土屋太鳳で撮っているのが攻めてると感じさせる。
至る所に張られた伏線の回収が見事。こういうのが好きな自分には刺さった。
ただ、伏線だと思ってたら終わってみればただのツッコミどころだったところがあったり、土屋太鳳演じる小春が変わっていく過程をもう少し丁寧に描いてほしかったという不満点もある。また、作中で描かれることのなかった「なんで?」な部分が割と残っているのがモヤモヤする。
私は別にバッドエンドは絶対嫌というタイプではないが、今作はこんな終わり方にしないで欲しかったというのが本音。そもそも雑。これならもっと他に良い終わり方があったんじゃないかと思ってしまう。