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哀愁しんでれらのshishishiのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.4
ブラックコメディを前提として、ブラックコメディをこしらえるといった、すこし萎える姿勢のブラックコメディだが、厚かましくもブラックコメディの境界線内に仁王立ちするブラックコメディで、ブラックコメディとしていっさいの文句を付けられないブラックコメディなので、これは立派なブラックコメディである。
ブラックコメディのブラックコメディによるブラックコメディのためのブラックコメディである。
なんといっても土屋太鳳がもうブラックコメディアンとして完璧な佇まい、彼女の配役によってこの映画がブラックコメディの肩書きを得る権威付けとして完璧であるし、娘役の完璧な、そして何重にもブラックコメディな演技は堂々たるブラックコメディ的存在感だし田中圭の役割と彼の部屋、まごうことなきブラックコメディである。
始めから終わりまで寸分の隙間もないブラックコメディでかなり楽しいことは楽しいブラックコメディ。
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