哀愁しんでれらの作品情報・感想・評価 - 223ページ目

「哀愁しんでれら」に投稿された感想・評価

YutaHirai

YutaHiraiの感想・評価

3.3
序盤

起承転結が明確なストーリー展開で演者の芝居も各々際立って面白い。始まってすぐはかわいそうなくらい主人公に災難が降りかかり、あるきっかけでシンデレラストーリーに…と思ったがそうならないのが現実のようだけれど、これが幸せなのかも。いや幸せだったのか。
土屋太鳳演じる小春と田中圭演じる大吾の現在に至るまでの伏線は理解できたが大吾の子供、ヒカリのことは最後までモヤモヤする。

それにしても、土屋太鳳のこういった配役での芝居は本当マッチしていて、ここはハマった。怖いくらい。
pika

pikaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
ストーリーも映像も良い。

子供を信じる
夫を信じる
優先順位の1番は家族。
究極の家族愛かな。


良い母親になりたい。
自分の居場所を失いたくない。
手に入れた幸せを失わないことを選んだ
土屋太鳳ちゃんは
哀愁のしんでれら、そのものでした。


共感できないような、
でも
共感できる。

自分の事だと常識的になれても
子供の事になると、おかしくなっちゃう
ことは、多々ある。
夫婦って、家族って
似てくる、って言うしなあ。

土屋太鳳ちゃんがなんとなくおかしいと
気づくタイミングはあるのに、気づかないことを選び、少しずつ日常が狂っていく様が非常に面白かったし、
じわじわ来る不気味さがたまらない。
ラストにつながる伏線も良かった。

本当は怖いおとぎ話のような
『そして家族は末長く楽しく暮らしました、めでたし、めでたし』なエンディングに、ああ、これはダークなファンタジーだったんだな、と。

巻き込まれた生徒達にとっては大迷惑な話ですけどね。
mary

maryの感想・評価

3.8
これはほんとに面白かった!!
日常ドラマからホラー(と言っても過言ではない笑)のシフトがもう素晴らしく狂気に満ちてて楽しかった☺︎

太鳳ちゃんの演技がほんとに見事。
劇中の太鳳ちゃんのファッションも好きだった。

日本でもこういう作風の映画作るんだねぇ。
展開の仕方もすごくよく出来ていた。上手。
ジョー

ジョーの感想・評価

4.0
誰でもモンスターになる可能性を秘めている


不幸の連続だった主人公が、開業医を助けた事で人生が一夜にして変わるシンデレラストーリー。のはずだった。

ちょっと変わった医者とちょっと難しいだけの娘と暮らすようになってすぐに歯車がずれ始める。

親としての自覚が足りないんだよアイツら。
くるみちゃんはいつもわたしのじゃまをするの。

自分の思い通りに事を運びたいというのは誰もが思う事。しかしその手段が問題だ。自分の中で優先する順番を付けて、どうでも良い人の事を一番下にして計画を考える。それが恐ろしい事だと気づけるかどうかがモンスターとの別れ目なのかもしれない。

出てくるシーンの殆どが2回登場し、美しく伏線回収をしていく。メガホンを取ったのは今作が商業長編デビューとなる新人監督の渡部亮平。『3月のライオン』や『ビブリア古書堂の事件簿』の脚本家として知られる彼の実力が遺憾無く発揮されていると思う。

しかし優秀な脚本家としての構成力が映像のリズムを正確に刻みすぎていたようにも感じる。

無駄なシーンが一切なく、全ての登場人物や発言が後に活かされていく。その様子はもはや芸術で、良い意味でも悪い意味でも捨てカットなしの完璧な115分だった。
先日観た『ホモ・サピエンスの涙』とは対極にある作品で、全てのカットが説明できる。

この作品を見ている間は、その映像美に胸を打たれる事も何回かあった。しかし物語が進むにつれて別のカットの対比であったり、その先の出来事の暗示である事が多かった。その時「印象的だと思わなければいけないシーンだったんだな」と感じてしまった。

この作品のここが良いんだよ!と声高らかに説明できる作品もあれば、何か分からないんだけど好きなんだよねと曖昧にしか伝えられない作品もある。

どちらも好きな作品であることには変わりない。前者はレビューや解説を見れば殆どの仕掛けに気づく事が出来、余す所なく楽しみ尽くせる。つまり正解がある。

しかし私が今までに観た忘れられない作品の多くは後者だ。作り手の意図はさて置き、自分の脳みそに強烈に染み付いたあのシーン、セリフ、表情が忘れられないのだ。
この作品にもしあと少しだけ遊びがあれば、或いはそんな作品になっていたかもしれない。

このレビューはネタバレを含みます

2度目
・プロポーズ受けるところでヒカリ!て叫ぶ。ビクつくヒカリ。
・ワタル君の甲高い怒鳴り方の絶妙さ
・眼帯にマジックで手入れるところコワイ
・①度目が面白い。
・儀式は終わってもまだ自我の抵抗は残っている。盲信的じゃないんだよな。聞かなくていいんだよね?とか伺うんだよね。で、そこから初めて自分の意思を伝えるんだけど、それがインスリンという最悪の提案。初めて能動的に知恵を振り絞った対応策。それまでは割と起きてしまった悲劇に受け身を取るリアクション要員。
なんなら家族あんまり関係ないんじゃない…?と思えてくる。家族が変えたのではなく、冷静で中途半端なんだよね。家族によって引き出された部分はあったけどなんなら根本は変わらず同じだったんじゃん?
踏切であった破壊衝動というか。なんなら彼女は何にも変わってないように見える。
ずっとやり過ごしてんだよね。実は少し適当で。綺麗事をぶちまけてる。

・私のために何をしてくれるの!?いつも何もしてくれないじゃん!!と叫ぶヒカリ。
2人を幸せにすると約束したのにね…と小春。
邪魔者を全員取り除く。

・ラストのみんな違ってみんな良いっていう台詞の間違いまくり感。そんな話ではないよ!
すごく違和感。逆説的。みんな違ってみんな良いという考えは学校とかコミュニティ、大勢の他者がいるところじゃないと成り立たないわけで。そのシステムを全て焼き払ってしまう。




親から子に受け継がれてしまう暴力という名の遺伝、虐待
田中圭の耳を触る、キーンのところ。
橋爪遼さんのクリーニングのタグのくだり

耳のところで土屋太鳳はそれを擬似的にやることで【家族】になってしまった

【家族】本当の意味で家族になってしまう儀式

前半、40分くらいのところまで涙が出てしまうようなラブストーリー、家族の成就の話になってる。ララランドのような展開。

最低の女だった
切るならオチンコだろ
バカの友達もいいぞー!世間の目があるんだよ!とかはっきり言ってしまうところは笑った
所々のコメディ感さすが。
上司の「間違いは誰にでもありますよ」
浮気した彼氏!

たしかに田中圭の友達は出てこない

たおちゃんの人から聞いた言葉を受け売りで言っていくナポレオンの言葉や神様は越えれない試練は与えないとかそういう発言
自分の言葉を持たない、哲学がない。思想がない。もしくは自分のものに咀嚼できてない。言葉やアドバイスをなんも考えずに表面的に受け止める事で人生を肯定している。
奥底に潜む暴力生。これは二面性ではなくて同じ人間の中に潜むものであり誰もがそれ。
ただ必要以上に幸せとか責任とか。いわるゆ玉の輿なんだけど、自分が幸せにしようとす主体性がある。

オープニングの逆転カメラ。靴やドレス。普通にはいかない

たぶんヒカリちゃんはほんとに殺してると思ってるけどそれこそラベリングしてしまう観客のエゴ。殺してない!と信じたいかもしれないけどそれも楽観的な思考でしかない。
その前の電車のくだりがここで効いてくる。カメラワークやテンポ的な不自然な事、どこまでが脳内イメージと現実なのかわからないことをもうすでにやっていて、それを活かしたヒカリちゃん

手紙を落とすタオちゃん
その事実にもそうだし、あの現場にいたあのメガネの女の子が証人でもあるわけで。ただ見てなかったのか?でもあそこから落ちる意味もわからない

なんならラストの大虐殺でさえほんとに起きた事なのかわからない。どこかお伽話のような雰囲気を醸し出している、そういったものに包まれている独特の空気感

絵を描かれてあそこに収まるということが通過儀礼となっている。あの儀式がミッドサマーだったり。あそこで選ばれてしまった後の話でもある。
パラサイトという意見もあるだろう

登場人物のあの行為を客観視して批評した時点でワイドショー的な行為となる。わかった気になってあの家族のクレームを言った時点で外側になる。そうではない。あなたも紙一重だよ、と。この映画はあなた自身のことでもある。

日常で抱く破壊衝動や暴力は誰にだってあるのだから
つまり語ってしまうこと事態が危険を孕むし、その人の思想がグッと前に出てきてしまう

しかのペニスを乾燥させて
クリームを食べちゃう土屋太鳳
でアングル変わる。本来の姿が浮き彫りになる

てか、ヒカリちゃんの眼帯に目を描く件からもう危なっかしくて仕方ないんだけど

母親
結婚
とかボヤいたところで変にクローズアップとかしない。引きで見せる。そういうセンス!
映画だー!って。

衣装の変化。終盤は魔女じゃん。

前半のあまりのドタバタコメディ展開、え!え?え?ってそんな感じ

あの浮気した彼氏めちゃくちゃよかった

わかった!坊主にします!
ヤダ!
歌もごめ…でカット!
アイツが良かったんじゃね??笑

結婚前夜の0時になるとき
逆シンデレラ!魔法というか魔術にハマってしまう

「落ちる」というニュアンス
注射針、ミクルちゃんの落下、筆箱

cocoの演技しないキャスティング。舌ったらずの様子

『哀愁しんでれら』を観て他人事と思い登場人物に対して「こうすれば良かったんじゃないか?」なんて話は軽々しくできない。

世の中における陰惨な事件は全て日常の延長線。加害者を「奇人変人」だと割り切れない。

ただ幸せになりたかっただけなのに自分でも気づかずに踏み込んでしまう領域がある。

てかせかい系みたいな終わり方

水石 亜飛夢さんのクズ彼氏に爆笑
水石 亜飛夢(みずいし あとむ、1996年1月1日 - )

覚醒
試写で。今年のベストかもしれない…
監督が表現者としての太鳳を高く評価して、太鳳のために作った映画。
ありがとうほんとうに…
ヨラ

ヨラの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ポスターみて絶対いやな展開になるよね?って思って覚悟して見たんだけど中盤からほんといやな展開がず〜っと続いて笑ってしまった(笑えないけど)

土屋太鳳よかったです
masat

masatの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会で拝見いたしました。

ここ最近の新人監督の作品をあまり見ていないので、なんとも言えませんが、2017〜2018年頃には、大野大輔、枝優香、岩切イソラ、齋藤工、上田慎一郎などの新鋭が自主的制作の多種多様なフィールドでデビューし、華盛りで、皆それぞれに素晴らしかった。

この渡部監督は、彼らよりちょっと前、2012年に『かしこい狗は、吠えずに笑う』という自主映画にあって、驚くべき傑作でデビューした才人だ。よくある“花とアリス”的な展開かとウンザリ気を抜いていると、え!“ホステル”!?(=内容というより展開の驚き具合を指す)と、“急カーブ”を喰らわされる。それが、ハッタリなどではなく、映画的センスのエッジの高さからくる抜群の映画的展開に根差したものだったのだ。

そんな渡部監督はその後、持ち前の器用さとエッジを使い、映画版『3月のライオン』(17)や『麻雀放浪記2020』(19)などで、その作家性に内在するヒューマニズムや奇抜さをフル活用し、トップクリエイターに寵愛を受けつつ、傑作の一翼を担っていた。
『かしこい狗』からすでに8年、いよいよ商業監督デビュー作が、ここに誕生した。

もちろんお待ちかねの仕掛けが、ある。
ポイントは二つ。
“私は幸せになれるのだろうか?”と言う永遠に解けない、解らない“恐怖”。
そして、
“人は見かけによらない”と言うすぐ隣の“恐怖”。

この二つの恐怖が、シネマスコープのワイド画面に、パノラマのような空間性と、鮮やかな彩度の強い色彩によって、主人公と観客の首を真綿で絞めていく。

映像、その空間性が美しい。
最近、引く手数多の今村圭祐カメラマンの強敵が登場。吉田明義。深夜ドラマにあって美意識のあまりの高さに驚いた「恋のツキ」(18)のLOOKを司ったクリエイターだ。

ネタバレるので、多くは語らないが、その“恐怖”は、実に見えにくい。だからこそ、いまを反映しているし、迫ってくる。
そして今回の渡部演出は、
急カーブと言うより、目の前が、ゆっくりと歪み、歪み、歪んで、しつこくじりじりと“発狂”の結界点へと観客を巻き込んでいく。最近あまり無い、映画的な体験を強いる一本。
kassy

kassyの感想・評価

3.6
試写にて一足先に観させていただきました。

渡部亮平さん商業映画デビュー作。
TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」でグランプリを獲得した企画を基に映画化。

シンデレラをモチーフに、出会ってすぐの人と結ばれるのって本当に幸せなの?
人生どん底から、結婚で幸せになるって本当に幸せになれるの?
と疑問を投げかけ続けられるようなサスペンス。幸せすぎるって、怖い。

土屋太鳳演じる主人公が真面目さゆえに沼にハマっていく様がとても綺麗だった。
そして娘役のCOCOちゃんがめちゃくちゃ印象に残る。
田中圭については公開したらまた追記したい。

『かしこい狗は、吠えずに笑う』で見せたような幸せの裏側には狂気という世界をこれでもかと見せつけてくる渡部亮平ワールドをご堪能ください。
KUBO

KUBOの感想・評価

5.0
【『哀愁しんでれら』は2度目に小春以外の目線で見ると、初めて見た時とは違う真実が見えてくる! 『哀愁しんでれら』と渡部亮平監督を応援しています!】

今日は待ちに待った渡部亮平監督の初の商業用長編映画デビュー作『哀愁しんでれら』をマスコミ試写にて鑑賞させていただいた。

私と渡部監督との出会いは8年前に遡る。2012年のぴあフィルムフェスティバルで、審査員を務めていた私は、渡部監督の『かしこい狗は、吠えずに笑う』に出会い、インディーズとしては類稀なるオリジナリティと完成度に「映画ファン賞」に選んだ。

その若い監督の才能に惚れ込み、すぐにでも商業映画デビューするのだろうと楽しみに待っていたのだが、彼はその後「脚本家」として活躍。『3月のライオン』などの大作を手がけ、若手脚本家としては順風満帆ながらも、自らメガホンを取るという話はなかなか聞こえてこなかった。

だからこそ、土屋太鳳、田中圭ダブル主演の大作での監督デビューという話を聞いてから「ついにこの日が来たのか!」と、我がことのようにうれしくて仕方がなかったのだ。

さて、この万感の思いを込めて鑑賞した『哀愁しんでれら』。

まず、この危ない作品を、よくぞ配給してくれた、クロックワークスさん!

監督からネタバレ禁止でとお約束しているので、詳しいレヴューはしませんが、

土屋太鳳がオファーを3度断った末に、監督の熱意に応えて出演を承諾したという曰く付きの脚本は、「運動会をやり直せ!」と学校に乗り込み校長に包丁を突きつけて脅したというモンスターペアレンツが逮捕された事件にインスパイアされて渡部監督が書き上げたオリジナル。

先日も帝国劇場の『ローマの休日』で、アン王女役の美しい姿を見せてくれた土屋太鳳にとって、その清純なイメージをかなぐり捨てるのは大きな挑戦だったことだろう。

靴のサイズだけで王子さまと結婚したシンデレラは幸せになれるのか(?)という「幸せに暮らしましたとさ」のその先を描いた「お伽話サスペンス」は、見るもの全ての想定を超えて、とんでもない展開を見せる。

幸せの絶頂から一転、不穏な空気が支配する世界へと引き込まれる演出は『かしこい狗は、吠えずに笑う』とも通底する渡部亮平ワールド! お会いするとわかるが、このかわいい笑顔の若者のどこにこんな危うさが潜んでいるのか? ともかく天才だ!

冒頭「渡部亮平監督作品」とドーンっと出る。新人監督である渡部亮平がこの作品を「名刺代わり」ですよ、と我々映画ファンに言っているようで、この作品への自信の現れと感じた。

評価は思い入れが強いので星5つ。気持ち的に応援しちゃってるので、これ以外付けられません。

公開は来年2月! 日本映画界の新しい才能、監督「渡部亮平」に注目せよ! そして、そのデビュー作『哀愁しんでれら』に刮目せよ!

すごいよ!