マイケル・ムーアが監督。したわけではなくあくまでエグゼグティブとして参加しているドキュメンタリー映画。
一言で表すなら「グリーン(クリーン)エネルギー」を取り巻く欺瞞について。
環境問題が語られる際によくSave earth的な文言が使われることがあるような気がしますが(ラブロックの影響とかもあるのだろうか?)、地球は死なない。
死ぬのは人類だけ。だからスーサイドという言葉が劇中で使われるのだろう。
やはり資本主義は悪ではないだろうか、という思いに一足飛びで行ってしまいそうになる程度にはこの映画がつまびらかにするクリーン(笑)エコロジー(笑)グリーン(笑)という言葉が陳腐であり虚構であり欺瞞の産物以外の何物でもないことは伝わる。少なくとも資本主義体制の下でそれらの用語が使われる限りは。
無論、この映画自体が一種のプロパガンダでありアジテーションである(ラストのオランウータンのくだりなどは本当にきつい)ことは承知しなければなりませんが、今のご時世にノンポリなどと言って逃げ回っている場合ではないわけで、イデオロギーを選択するしかないのではないか。
https://courrier.jp/news/archives/198622/?ate_cookie=1588579347
まあこんな批判記事出るくらいには今回の映画のつくりはおざなりだったらしいですが、ムーアが監督に回ってたらもうちょっと突き詰めてたりするのだろうか?