おどろきの白鳥

アオラレのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
3.7
勢いあって楽しく観られました。
仕事も家族も蓄えも健康も全て失った「無敵の人」を、ラッセル・クロウが怪演。
完璧な殺戮マシーン化!

次の展開に使うアイテムについては、丁寧なカメラワークで見せてくれるし、予測は外れることなくお約束通りのパターンを踏襲していって、「なんで?」という疑問が湧く瞬間がない。
おかげで、ただただ執拗にターゲットを追っていく姿に集中して観ることができたのがよかった。

そう、何故か被害者側でなく、犯人視点で見ちゃったんですよね、私。

それは被害者のレイチェルが、いろいろ事情はあるにせよのっけからあんまりにも態度悪くて、「こいつこ◯されてもいいや」と思っちゃったせいかも。

ただ、とばっちりを受けた、レイチェルのあ知人たちがかわいそうすぎて、完全に加害者の立場にもなりきれませんでしたが。

登場人物でまともなのが、レイチェルの息子・カイルだけっていうのもなかなか良い設定。

ちゃんと「お互いへの気遣いって大事」ってメッセージも込められていたし、世の中がおかしいってことへの警鐘もあったから、単なる娯楽作ってわけでもないのでよかったです。