健一

アオラレの健一のレビュー・感想・評価

アオラレ(2020年製作の映画)
3.5
3週間ぶりの新作レビューです。
久しぶりに映画館に足を運びました。
緊急事態宣言。もう本当に勘弁してほしいです。
『いつになったら 映画館に行くんだい?』と
映画の神 にアオラレ て本作を観て来ました(笑)。

今 巷で話題になっている『あおり運転』を題材にした作品。
たまに朝のワイドショーや夕方のニュース番組を目にしますが ほぼ毎回この あおり運転 のニュースやってますよね?
あおり運転の件数が多いのかドライブレコーダーの普及率が高いのかよく分かりませんが。
私はあまり あおり の経験がないのでよく分かりませんが 当然『する』ほうにも問題があるが『される』ほうにも問題があるのでは?
と常々思っていて本作を観てよりその思いが深まりました。
これもコロナ禍が原因の一つなのでしょうか?
みんなイライラしてる。
世の中 上手くいかない。
自分の不幸を他人に当たり散らす。
そこから 生まれる「アオラレ」。
まぁ、今が旬な作品と言ってもいいのでしょうね。

あおり をする側 と される側。
それらを取り巻く様々な人々。誰一人として共感できない!
なのに なんでこんなに面白いんだ?この作品。とても良く出来ている。
キャラ達のイライラ度もすんなり伝わってくるし する側の『失う物は何も無い』的な執念。
される側の『人生最悪な朝』にさらに追い討ちをかけるアオラレ。
この二人の心情をストレートにとても上手く表現している。
だから共感出来なくてもこんなに興奮するのだ。
それをさらに90分の尺で収めた監督の手腕も素晴らしい。
観客の緊張感の持続時間というものをよく理解している。

ラッセル・クロウはよくこの役を引き受けたな。
なんか年々 巨大化している(笑)。
今回は凶悪なんだけど心底憎めないアオリ男を怪演していて存在感たっぷり。
ラッセル演じる男がどんな過去を持った男かも分からずにオープニングからいきなり やってくれます。
もう終始ラッセルの一人舞台。
観ている私もラッセルに アオラレっぱなしです。
意外とこうゆう役って演じていても楽しいんだろうな。
超嫌な奴 なのになんか生き生きとしている。

本作のような作品を観ると 車の運転するの少し ためらいますよね?
皆様、どうか気をつけて。
くれぐれも『アオル側』にならないように。


2021年 6月3日
MOVIX川口 screen3
💺250席
客入り 私を含め6人。

最近ちょっと忙しくなってきてFilmarksのペースが失速ぎみです。
コメント下さるフォロワー様。
いつも返すのが遅くてすいません。
健一

健一