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パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)のTERUTERUのレビュー・感想・評価

4.5
 
 🎍2021年 新年あけましておめでとうございます🎍
 今年も新しい映画作品をレビュー書いていく為にドンドン映画を観ていくぞ!
...と言いつつもちょっと今忙しいので21年一発目のレビューはこちらで!よろしくおねがいします!


[ PARASITE--GISAEGCHUNG--/パラサイト 半地下の家族 {モノクロVer.} ]


これぞ極上級映画作品。色彩を奪われても価値の変わらない映画。

 2020年第92回アカデミー賞受賞作品と言えばこの作品。『パラサイト 半地下の家族」。去年の丁度この時期に公開し瞬く間にその年の優秀賞作品へ、アジア映画として初の快挙を成し遂げた。栄冠を得た韓国映画に他の作品にも一気に火がともった。最近では劇場にて韓国映画が目に留まるようになり、ビデオオンデマンドでも韓国ドラマを見る回数が増えた自分だ。もはや最強のエンターテイメント勝ち取ったに過ぎないのだろう。

 そして今回のモノクロVer.は普通とは違う良さが素晴らしく感じた。当初は「モノクロVer.」?と思っていたけど、実際見て観たらこれがまんまとはめられたかのように映画に夢中になっている。というよりも気にならない良さもあるのかな。例えるなら小説のような自由に想像して解釈できることと、それを実写やアニメ化された想像とは違った世界かな。モノクロVer.は自由に想像できるような小説だ
 この映画の良さと言えば目で見る映像体験だけではない。わかりやすく強調されるのは「匂い」だ。半地下の一家たちから匂うその匂いは映像ではわからないが、富豪の一家の仕草やストーリーの一環生により「匂い」の特徴は飛躍的に増す。その結果匂うはずのないその特徴は観ているこちらも感じる。素晴らしいテクニックだ。

 さてここからが本題。モノクロVer.により色彩は消えた。消えたことにより他の事に特徴が一気に増す。その一つにそう「匂い」だ。色から生じるどんな匂いかを捉えることは難しくなった結果そうなると特徴をとらえるのに探求心が増す。そしてセリフに仕草から読み取ることになるだろう。だいたいは大袈裟な演技をしないとわかりにくいが、この『パラサイト』色を白黒にしても作品の出来栄えは落ちない。ある少年の言葉から出てきた「匂う」からその火種が最後には大火災に、少しずつ映画を観る者の鼻に匂いをこびりつける単純な手法、そのインパクトは圧倒するほどの完成度に。リズミカルなテンポで進むストーリーに圧倒させる美の世界観、貧困の町でさえも一つの芸術にすぎない、良質的かつ極上級の映画だ。
改めてこの映画の良さに気付けました。ポン・ジュノ監督に天晴れ🏆


 さて!新年1発目の劇場映画はなににしようか!韓国映画続編、『新感染半島』が今は1番気になる!コロナでまだまだ大変だけど気を付けながら映画を盛り上げて今年も!いってきます!👋


2021/No.001/Netflix
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