爆裂BOX

ロックダウン 非常事態の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ロックダウン 非常事態(2019年製作の映画)
2.9
謎の電磁パルス攻撃でアメリカ西部全域のインフラが停止。クリスとリース親子は祖父の元へと向おうとするが…というストーリー。
この御時世でロックダウンという言葉をタイトルに使ったんでしょうが、ウイルスによるパンデミックではなく電磁パルスによって電気が無くなった事態なので原題の方がしっくりくるかな。
突然の電磁パルス攻撃によるインフラの停止により混乱する街から非常事態に備えていた祖父の元に主人公親子が様々な危機を乗り越え辿り着くお話かと思いきや、結構最初の方で父親がアッサリ退場し、そこからの中盤以降は田舎ホラーのような展開になっていきます。
ただ、田舎ホラーにしては主人公リースを監禁するキ〇ガイ家族のキ〇ガイぶりが降り切れてない気がします。イカレてるっちゃイカレてるんですが、振り切れた感じが足りないですね。
リースの前に度々現れる謎の老人も、登場人物が死ぬ前に現れるので死神のような存在なのかもしれませんが、これ以外にスーパーナチュラル要素がないので非常に浮いてますね。この老人は要らなかったんじゃないかな。
終盤の虐待に近い扱い受けてた一家の孫の少年と逃げる展開はボーイミーツガール感があって良かったですね。
主人公リース役に「ウォーキング・デッド」シーズン4・5で強烈な印象遺したサイコパス美少女リジ―役のブライトン・シャルビノが主演してます。大きくなりましたね。父親役にはドミニク・モナハンが扮してますが、こんな大きな娘がいる父親にしては若い気が。他にも祖父役にウィル・パットン、キ〇ガイ一家の母親役に「LOST」のエロイーズ役の人など海外ドラマで見る顔ぶれがいるのは個人的に良かったです。
ラストのオチはなんとも意味不明ですが…
電気の無い世界というのは興味深いんですが、そんなにサバイバル感なくてこの役者陣にしては残念に感じた映画ですね。