片腕マシンボーイ

大阪少女の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

大阪少女(2020年製作の映画)
4.0
「バイオレンスPM」「大阪外道」「大阪蛇道」「コントロール・オブ・バイオレンス」「RED LIST」「RED CAPSULE」大阪バイオレンスの雄、石原貴洋監督が……少女?あかん!あかんで!石原監督がノスタルジー発揮しだしたらロクな作品ならんで!思って観たら紛れもないバイオレンスな石原映画でマシンボーイは歓喜したぞぉ!ヤッター!

アパートやら貸店舗やらいっぱい持ってるばあちゃんとふたりで暮らしている少女ちほ、足腰の弱くなったばあちゃんに変わって家賃の取り立てをはじめるが…住人はアル中に、ヤクザに、金なしホストに…とりあえずクズばっかり!こりゃ大変やでぇ、って話

拓さん!ババア!前野朋哉!仁科貴!海堂力也!大宮将司!石原映画でお馴染みの危なくて濃いメンツに囲まれて…ひゃー!主演のちほを演じる坪内花菜ちゃんの圧倒的存在感はなんや?
アル中ヤク中なんのその!ボクサーやヤクザにだって1歩も引けを取らない悪ガキっぷりは最高やし!変顔も全く可愛げの無いブッサイクな本気変顔で好感度高すぎ!
いざとなれば暴力をも厭わない取り立て稼業で、謎の東京もんや仲良くなったヤクザの組長に一目置かれるちほの迫力には圧倒されたし、それでいて少女らしい純粋で優しい心も持っているんよ、最高のヒロインやないか!

んじゃ、ちほちゃんとアパートの住人達のホッコリストーリーなんか?言うたら、さすが石原監督!そうは問屋がおろしまへんのんや!ちほちゃんのばあちゃんの持つ資産を狙って悪いヤクザが襲ってくるんですわ!
ちほちゃんと仲良しなヤクザには海堂力也!強面やけど雰囲気は優しいからぴったりの役柄や!
それに対するばあちゃんの資産を狙う悪いヤクザには大宮将司!「大阪外道」の外道役はじめ石原作品で大活躍な超悪人面な!
そんな日本が誇る最強悪人面の頂上対決が観られるんよ!ぺろぺろ、え?ようわからん?んもぅ…まぁハリウッドで例えるならミッキー・ロークとダニー・トレホが殴り合うようなもんや!最高!

とはいえ石原監督はアクション映画の人やないからな、本作に下村勇二がアクションシーン撮り直させろ!コメントしているとおりアクションはかなりあっさりと勝負ついちゃうからな、「コントロール・オブ・バイオレンス」の渋川お兄やんや能面仮面のバトルシーンみたいなドキドキは無かった
暗躍する拓さんのアクションもちょっとやしな、ウェイブも一瞬やったわ

でも本作の見どころはやっぱりちほちゃんの人柄がみんなを惹き付けて危機を救う!っていうドラマ部分にあるからな、めちゃめちゃ愛に溢れた素晴らしい作品やったわ!
ラストのアル中野郎との一幕も最高やなぁ!まぢか!ってマシンボーイは仰天してしまったわ、こういうオチでホッコリするんも大阪の独特の感性よなぁ、めちゃ好き!

ホッコリ有り!ドキドキ有り!暴力有り!笑い有り!愛に溢れた傑作やからな、みんなもぜひ観れ!
もうリリースされてるハズなんにTSUTAYAに置いてなくてマシンボーイ半泣きやったんやが、U-NEXTにあって良かったわ!U-NEXT様様!アマプラにもあるっぽいぞ!

あ、僕はバイオレンス映画やアクション映画は好きやがホッコリ子供映画とか興味無いんで……言うてる君!本作の拓さんの役どころな…「RE:BORN」のアイツのその後やねん!ファン必見!ひゃー!だから余計に子供に優しいんやなぁ、ぺろ


追伸
ちほちゃんのおばあちゃんが「RED LIST」のサイコなババアやったから、まぢ最後までこのババア信用ならんわぁ!なってしまったんはここだけの話…