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ブンガワンソロのryusanのレビュー・感想・評価

ブンガワンソロ(1951年製作の映画)
3.7
戦争を知らない世代に素晴らしい戦争映画は出来るのか?
その答えを探して太平洋戦争にまつわる作品を良く観ますが、今回は市川崑監督の初期作品を鑑賞。
多分経験者は兵隊の軍規、階級、地元民、昔の小道具の知識の差で、今よりシナリオやエピソードに差を持たせられるような気がします。だから語らずに語るのが今より上手い。戦争を知らない世代は、戦争は命を落とすから怖いと、ついつい戦闘シーンを直接的視覚的に訴えることがかえって観客を食傷気味にしているのかもしれません。

戦争末期のジャワ。深見・武・野呂の脱走兵の3名は。一人がマラリアにかかり農家の馬小屋に世話になる。看病を続けるうちに、その家族や娘と次第に情が移り離れがたくなるが、訪ねてきた他の軍人や憲兵に見つかってしまう。果たして彼らは無事生きて逃げる事が出来るのか。
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