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スクープ・悪意の不在のBoaSのレビュー・感想・評価

スクープ・悪意の不在(1981年製作の映画)
2.9
80年代初頭にこういったマスコミの裏側を描いたエッジの効いた社会派ドラマ作品を、ポールニューマン主演で撮影するのはさすがシドニーポラックかなと。
マスコミという見えざる権力を持った組織が、たった1人の男性を罪という濡れ衣を着せ人生を変えてしまう、またそれに対して無力ながら反抗を行うという筋書きはなかなか難しいテーマではあるものの映画としては成立していると感じる。
が、ポールニューマン演じる主人公と女記者が恋愛関係になったり、いまいち盛り上がりに欠ける展開などちょっと方向がズレている点が多く見受けられるのが非常に残念。
この作風をベースに真逆の立場でエッジの効いた作風を撮っていれば、今年度アカデミー作品賞『スポットライト』のように大化けする可能性を十分に秘めた作品だったかなと感じる。
ただ、なんかポールニューマンとこの作品はなんかマッチしていない感も否めない...。
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