mrかっちゃん

いのちの停車場のmrかっちゃんのレビュー・感想・評価

いのちの停車場(2021年製作の映画)
3.6
終末期医療に携わる訪問医療を題材にした人らしく生きて人らしく死ぬとは何なのかを問う人間ドラマ。
役者陣の演技はとてもよかったですが、ストーリーが詰め込みすぎで様々な患者とのエピソードが語られますが、消化不良のエピソードがある一方で力を入れて演出しているエピソードとの落差にがっかりする。
材料を活かしきれておらず生焼けになった料理のような印象。
なのでエピソードを削ってもっと深く描けば良い作品になったのになと思います。

安楽死を主題にした患者の話は人間にとって大事な問題だと感じます。
現代の医療では脳死は治すことが出来ず死の一つに含まれています。
僕がもし脳死になった時生かしてほしいとは思ってません。
臓器提供の希望と人間としての死を選ぼうと思っています。
今作を見れば家族や大切な人と話し合ってみるきっかけになると思います。