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いのちの停車場のだすぷーちんのレビュー・感想・評価

いのちの停車場(2021年製作の映画)
2.9
伝説的大女優吉永小百合様、スーパードクター、伝説的救命救急名医の職を捨て、医療界の伝説的3K(きつい、汚い、臭い)の頂点、在宅医療に取り組み、酷い目に遭う!

吉永小百合様です。その存在は日本映画の中でもダントツです。

さて、今回彼女が挑むのは、元城北大学病院救急救命名医、さわこ先生です。

さわこ先生は、病院でいやなことがあって、退職して実家のある金沢の在宅まほろば診療所に転職します。

さわこせんせいが、そこで遭遇する患者さんたち、脳血管障害でぶっ倒れてわめきまわるパパとの葛藤的毎日がくりひろげられます。

この映画は、

クリニックのスタッフが総出で患者様のゴミ屋敷の大掃除とか……、

同行事務員が私財をなげうって、よそんちの末期がんの女の子の最先端医療費のタネ銭をつくるとか、

いつ、よその患者様から急変の診療要請がくるかもわからんのに、レンタカーをしたてて患者様一家の海遊びのお手伝いとか……、

当の現場従事者がみたら、「まぁ、それは絶対やらんわな」が、ふつうにおこなわれているアンリアルな「まほろば診療所」を描いたファンタジームービーなのです。

まあこの映画を見て、在宅医療を志そう!という人はちょっと少ないかもしれませんね。

ちなみに原作とラストが違います。

ファンタジー映画なので、かなり洒落にならない終わり方をする原作よりは映画版のラストの方が良いとおもいます。
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