また難しいおはなしでした。
投げっぱなしジャーマンなのか、観る側に解釈を委ねたのか、俺の読み取り不足か。
いずれにせよ、いろんな意味で難しいおはなしでした。
もう、思い残すことはなにもない。
そういう境地にたどり着くために、なんだかんだにんげんはこの世界を生きてゆくとおもうのですね。
陽の光にきらきら雪が輝く朝とか、親でもなく、血の繋がりもなく、ただ単に昔近くに住んでいただけの知り合いでさえ、家族だと迎え入れてくれる愛とか、この世にはとかく誘惑が多い。知らなければこんなにつらい想いをしなくてもすむかもしれないのに。かなしいかな、生きとし生けるものすべからくその感情を知らずに生きてゆけるひとはいない。
だって、世界に産まれ落ちたのだから。
世界はこんなにも、美しいのだから。
煉獄がごときこの世の中にあって、そういったきらきらをお腹いっぱいになるまでかき集めるなんて、並大抵のことではないと思うのです。
だから自殺だろうが安楽死だろうが、そのひとが、その境地にたどり着いているのであれば、他人がとやかく言う資格はないとは、究極的には思うのです。
お父さんはどうだったんだろうか。
雨の日の停車場と、これまで過ごしてきたたくさんのきらきらした朝があればもうなにもいらない。
ちゃんとそこにたどり着いていたって解釈でよいのでしょうか。自分の読解力が不安です。
出演陣がとにかく豪華。ちょい役でさえ知ってるひとしか出てこない。
救命医としてはなんだか緊張感が圧倒的に足りないというのはあるんですが、吉永小百合の声は相変わらず癒やしでした。
松坂桃李はほんとになんでもこなすなあ。
広瀬すずはかわいい。はっちゃけててもかわいい。
ふたりでラーメン食らうシーンが大好きかも。