北野武の言葉、「拳銃を使った人間は幸せになれないようなシナリオにしている」に現代の社会情勢を盛り込んだ残酷な作品。
この映画「見る側・見られる側の視点」が凄く強い作品だなと。主人公山本、柴崎組長等々の「目線」が前半と後半で大きく意味合いが違ってて、前半では「敵対勢力」への目、後半では「社会」からの目に変わっている。それを恐ろしく描かれていたのが、上手い演出だと思いました。社会全体を考えると良い話だけど、山本個人のマクロな視点で考えると本当に残酷。だからこの映画を見る人は、良い意味で何とも言えない気持ちになる作品でした。
色々長いこと書いたのですが、この映画のストーリー的な根幹を揺るがすTwitterの使い方というか、あの演出が突拍子も無くて、滅茶苦茶冷めてしまった。もう脚本バカかよと思いました。その為それ以降のストーリーに気持ちがついていかなかった。
残念です。
これだけは言わせて下さい、なんやかんやでヤクザに人権無し！！
