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ヤクザと家族 The Familyのfonske0114のレビュー・感想・評価

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
3.5
あるヤクザの「家族」と、1990年代、2000年代、2010年代とヤクザへの取締りの変化する社会を巡る社会派ドラマ。
映画「新聞記者」で社会派のテーマは今回も顕在。綾野剛、かっこよすぎないか?笑

以下ネタバレ感想を。

タイトルにある家族とは、友人とつるむ家族、組という家族、愛する人ととの家族、というところか。

人に歴史あり、とは言ったものだが、この作品もラストはそれまでの歴史が重くのしかかる。

尾野真千子と綾野剛は坂元裕二のドラマ「Mother 」「最高の離婚」と共演があるため、今回も安心して見られた。

終盤における、服役後に近づくほど愛する人を傷つくというハリネズミのジレンマ的なところは非常に苦しかった。

ヤクザに関しては「虎狼の血」、前科ありの家族に関しては「ひとよ」など過去作品をみていたので、その要約された部分に見えてしまう自分がいてしまった。

個人的に目を見張ったのは磯村勇斗の終盤である。からだ作りといい、かなりはまっていた。

舘ひろしはずっと舘ひろしで、駿河学と同様、どこか上品さというか綺麗なところがあってヤクザ感が物足りなかった。
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