東京ギズモ

ヤクザと家族 The Familyの東京ギズモのレビュー・感想・評価

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
4.5
Filmarks2021年1月公開映画 期待度ランキング6位🎉
Filmarks初日満足度ランキング2位🎉

NETFLIXで2021年5月7日より独占配信スタート。

日本アカデミー賞2019で6冠の「新聞記者」のスタッフが再び集結したのがネオ・ヤクザ映画。1999年、2005年、2019年という衝撃と慟哭の20年の軌跡を描いたヒューマンドラマ。前半はヤクザ映画、後半は社会派映画。

父親を亡くした19歳の山本賢治は行きつけの食堂で、チンピラに襲撃された柴咲組組長・柴咲博の命を助ける。山本は侠葉会に拉致されるが柴崎組長の名刺で命拾いする。山本は柴咲組長と再会する。柴咲組長は身寄りのない山本に救いの手を差し伸べ、二人は親子の契りを結び家族になる。
6年後、山本が原因で侠葉会と抗争が始まり、山本は兄貴分の罪をかぶり刑務所に入る事になる。
14年後、刑期を終えて出所すると暴力団対策法の影響で柴崎組の存続が危うい状態になっていた。末期ガンで余命わずかな柴咲組長は山本を柴咲組から離脱させる。普通の生活を望む山本だったが社会の風当たりが予想以上に厳しいことを実感する。

この作品で暴力団対策法の事がよく理解できた。現在は予想以上にヤクザが生きにくい社会に変わっていたのだ。世の中のヤクザに対する厳しさと家族愛を両立する事は非常に困難で凄く切ない気持ちなった。いい作品で面白かった。

翼と彩が出会うラストシーンがとってもよかった。
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